兼業主夫になったきっかけ
「主夫」
この言葉に違和感を持つ人は少なくないと思います。
なぜなら、ひと昔まで常識となっていた「夫は働いて家計を支え、妻は家庭を守る」イメージが強いからでしょう。
しかし、いまや共働きする夫婦が非常に多くなり、この概念は薄れつつあります。
私自身も、16年前の結婚当時は私が仕事をして、妻が専業主婦で家事・料理をするという役割分担で生活を送っていました。
しかし、あるタイミングで私は「兼業主夫」となり生活が一変します。
今回は、私がなぜ「兼業主夫」になったのか?そのきっかけをお話ししたいと思います。
目次
はじめに
主夫とは?
そもそも、主夫とは何でしょう?Wikipediaにはこう書かれています。
兼業主夫とは?
次に、兼業主夫とは何でしょうか?
兼業主夫は、家事や育児を担当しながら仕事をする夫の事です。仕事をせず、家事・育児に専念する夫を「専業主夫」といいます。
逆に妻が家事・育児を担当する場合は、「主婦」といいます。
私が兼業主夫になったきっかけ
私が兼業主夫になったきっかけは、結婚後12年目にして始まった「共働き」です。
少し遡って当時の状況をご説明します。
私たちは、結婚してからすぐに子供を授かったのですが、妊娠がわかった時に私は妻に「仕事を辞めて欲しい」とお願いしました。理由は、子供が小さい内はなるべく長い時間母親と一緒にいて愛情を注いで欲しかったからです。当時の私は、1歳や2歳で保育園に預けると子供がすごく寂しい思いをするのではないか?と不安に思い、保育園に預ける事がすごく嫌でした。
妻は子供が産まれるまではフルで仕事をしていて、すごく仕事が好きだったのですが、私の願いを受け入れてくれ仕事を辞め、「専業主婦」として家庭を支えてくれました。その3年後、2人目の子供が産まれ、結婚してから11年間「専業主婦」を続けてくれました。
そして、結婚後11年目の年に妻は「双子」を妊娠しました。
妻は、双子の出産予定日の1か月前に入院したのですが、当時の2年ほど前に私の両親が亡くなっており、親に頼る事も出来ず、自分1人の力で家に残された子供2人を守る為、家事・料理を必死にこなしました。
「家事・料理」は、これが私にとっての初めての経験でした。
当時、毎日のように嫁にメールしていたのを今でもはっきり覚えています。
洗濯する際は、
「洗濯機の操作方法は?」
「液体はどれをどのくらい入れるの?」
「布団のシーツって洗ってよいの?」
料理する際は、
「大さじってどのスプーン?」
「麦茶のお茶の葉ってやかんに何個いれる?」
「プラスチックってレンジしても大丈夫?」
このように、主婦にとっては当たり前の事が、初めて家事・料理をこなす私には未知の世界でわからない事だらけでした。
しかし、崖っぷち状態で2週間ほど過ごすと、家事は一人でこなせるようになり、料理も初めはレシピサイトを見ても何を書いているのかわからず出来ないレベルだったのですが、マニュアル通りにこなせるようになりました。
ここで学んだ事は、「人は崖っぷちに立つと自然と覚える」という事です。それも「子供2人を守る」という大きな使命感もあったので余計にやらなければいけない意識を強く保てました。
その後、双子が無事産まれ妻と一緒に家に戻ってきたのですが、ここから超絶多忙な生活が始まります。人生の中で一番大変な時期だったと思います。
そんな大変な日々を過ごして1年くらい経った頃、重大な事に気付きます。
「私だけの収入では、妻・子供4人を養っていくには厳しい・・」
そして、双子が3歳になった年、妻に仕事をして欲しいとお願いし、共働き生活がスタートしました。
それと同時に私の「兼業主夫」生活もスタートしました。
これが、「兼業主夫」になったきっかけとなります。