【挿し木】挿し木・挿し芽の方法 植物を挿し木(挿し芽)の方法を初心者向けにご紹介
皆さん、同じ植物を増やしたいなぁと思ったことはありませんか?
毎回、お店で買うと高くつくし、種から育てにくい植物とかもありますよね。そんな方におススメするのが、「挿し芽(挿し木)」という植物を増やす手法です。ただし、なんでもかんでも「挿し芽(挿し木)」で増やせるわけではなく、特定の植物に限ります。
今回は、この「挿し芽(挿し木)」をご紹介したいと思います。
目次
注意事項
種苗登録商品を、挿し芽・挿し木で増やし譲ったり売ったりすると種苗法に違反します。
必ず、個人的、家庭内利用の範囲にとどめてください。
挿し芽(挿し木)とは
挿し芽(挿し木)とは、植物の茎を切り取り、土に挿して根を生やせる方法で、なんでもかんでもこの方法で増やせる訳ではなく、観葉植物、多肉植物、花木などに限ります。(対象植物は次項)
ちなみに、土に挿す植物を「挿し穂(さしほ)」、挿す土を「挿し床(さしどこ)」と言います。
挿し穂
挿し穂とは、挿し木(挿し芽)を行う増やしたい植物の事を指します。
挿し芽(挿し木)が可能な植物(例
ヘデラ(アイビー)、ハツユキカズラ、クワズイモ、ワイヤープランツ、ポトス、シェフレラ
椿、梅、桜
カジュマル、オリーブ、ミニバラ、モッコウバラ、菊、金のなる木、キンモクセイ、ハイビスカス、カポック
挿し穂の作るポイント
挿し穂を作る際のポイントは以下の通りです。

①切り口は広めにとり、発根させやすくする。
②挿し穂は、剪定後に切り口を1時間程度水につけ、水あげをおこなう。
③基本、葉は2,3枚程度残し、残りは切り落とす。また、葉が大きい際は半分に切る。
④切り口にルートンを塗り、発根しやすくする。
※なくても問題ない。
挿し床
挿し木用の土がお店で販売されているので、それがおススメですが、自分で配合する事も出来ます。
自分で配合する場合のポイントは以下の通り。
- 病原菌がいない
- 粒度が小さく保水性のよい土
- 栄養分が少ない(培養土などはダメ)
一般的に配合に使われる土は以下の通り。
※合計を10とした割合です。
赤玉土5:鹿沼土5
鹿沼土10
赤玉土6:ピートモス4
バーミキュライト10
保管
保管方法
保管方法は、一般と密閉の2つがあります。
密閉保管は、密閉する事により水分が保たれる為、水やりが必要です。
一般は、土が乾くと水を上げる必要があります。
保管場所
保管場所は、
・屋外、屋内
・日向、日陰、半日蔭
があります。
挿し木・挿し芽では、発根するまでは直接日を当てず、日陰、もしくは半日蔭で保管する事が多いです。
挿し芽(挿し木)の方法
【方法①】卵パックを使った密閉保管

ヘデラやハツユキカズラなど、挿し穂が4cm程度の長さにおススメの方法です。
必要なアイテム
・挿し穂
・挿し床
・卵パック
・セロテープかホッチキス
・つまようじ
手順
①赤玉土(小粒)を潰し更に細かく砕きます。
②卵パックの下側に穴をあけます。
※卵が入っている一番底の先に穴をあけます。
③卵パックに赤玉土を入れます。
④水をたっぷりかけ、土を湿らせます。
⑤挿し穂を作ります。
⑥卵パックの赤玉土に挿し穂を挿します。
⑦土が乾けば霧吹きなどで、水をあげます。
※トレーに水をいれ、その上に卵パックを置けば、下から水を吸い上げる事も可能です。
【方法②】育苗箱・ポリポットを使う


①上記挿し床を作ります。
②育苗箱・ポリポットに①の土を入れます。
③水をたっぷりかけ、土を湿らせます。
⑤挿し穂を作ります。
⑥挿し床に挿し穂を挿します。
⑦土が乾けば霧吹きなどで、水をあげます。